ブログ:日々雑感
公文書っておもしろい
2021年04月25日(日)07:00:00  一つ新しい記事へ  
 最近では議事録公開だけでなく、本会議はもちろんのこと、委員会のネット中継までする自治体議会が増えてきました。まことに「喜ばしい状況」と言えたらよいのですが、ここ松戸市では開示請求しなければ公開されない議事録がたくさんあります。委員会のネット中継もまったくされていません。そう、残念なことに大変遅れた議会なのです。

 仕方がないので、議事録(正確には「会議録」というらしい)を開示請求してみますと、1年前に開催された複数の会議の議事録が、少しずつ少しずつ開示されるという有様。

 なんでこんなに時間がかかるのか議会事務局に聞いてみますと「決裁が…、校正が…、(以下)もごもごもご」と、要領を得ません。

 決裁? いったい何人の決裁がいるの? 1年かかるということは、少なくみても200人くらい? あり得ません! 校正? 1年かけて校正した議事録の「てにをは」や「字句」が間違ってるなんてことはざらなんですけど……。この間違い、みんなで見落としたの? これもあり得ません!

 こんな長年の謎を解いてくれたのも、また公文書でした。請求した文書は「会議録作成契約書」。開示された文書は「本会議会議録作成業務委託契約書及び委員会テープ等反訳{はんやく}業務委託契約書」。詳細は以下のファイルを御覧いただくとして、重要なことが書かれておりました。

委員会テープ等反訳業務委託契約書(PDF版)
委員会テープ等反訳業務委託契約書(TXT版)



(履行期日等)
第7条 乙は、録音済みのデータ等を受領した日から20日以内、特急仕上げの場合は3日以内に甲の指定した方法により反訳した会議記録を提出しなければならない。


 乙は受託業者、甲は松戸市。つまり業者さんは、会議を録音したデータを議会事務局から受け取ると、20日以内には会議記録を松戸市に提出しているということです。(通常料金に1万円を上乗せした特急仕上げなら、な、な、なんと3日。)

 それなのに、20日以内に出来上がった会議記録が、なんで1年たっても公開されないのでしょう? それは、議会事務局がいう決裁にありました。どんな決裁かというと「委員長の署名」という決裁です。どんな決裁で何人必要なのか、詳細はわかりませんが、とにかく最終的に「委員長の署名」がないと「会議録=公文書」とみなされないようです。さらに開示請求に対して決定を下すのは(名目上であれ)議長ですから、さらに時間がかかるということです。でもねぇ、1年はかかり過ぎです。とにかく会議記録は20日以内に出来上がっているのですから、1か月もあれば公開できるはずです。実際、三郷市議会は1か月ほどで速報版[本会議]を公開しています。つまり、公開する気さえあれば、いくらでも早く公開できるということです。

 さてさて、以上のことがわかると何が良いかといいいますと、開示請求がしやすくなります。「公文書は宝の山」とよく言われます。松戸市議会には委員長の署名待ちの会議録がごろごろしているかと思うと、ちょっとわくわくしてきます。あとは、「(隠すより)早く公開した方が説明責任を果たせるし、ラクでもあるなぁ」と思っていただける開示請求を工夫して続けていこうと思います。

 やっぱり公文書っておもしろい! なんだか推理小説を1冊読み終えた気がしています。

補足:肝心の会議録を載せるのを忘れていました。こちらです。ざっと読むとおもしろくもなんともありませんが、じっくり読むとツッコミどころ満載の発言をしている議員さんがけっこういらっしゃいます。そのツッコミを開示請求という形で表現すると、また先が開けてくるという相乗効果が公文書開示請求にはあります。

作成日:2021年04月25日(日)07:00:00 記事No.
カテゴリー:公文書 タグ:公文書



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